天才女流チェロ奏者として期待を集めながら、難病に冒され若くして世を去ったジャクリーヌ・デュ=プレ(Jacqueline Du Pré)が、その短かった活動期間に残した演奏のうち、間違いなく筆頭の名演とされるもの。夫君ダニエル・バレンボイム指揮のフィラデルフィア管弦楽団による好サポートを得て、作品に漂う悲しみをデュ=プレは十全に表現した。エドワード・エルガーが戦争の惨禍を悼んで書いた悲しい旋律のひとつひとつが、このチェロ奏者の数奇な運命と重なり合い、胸に迫る。
ヴィンテージレコードの楽しみ
エルガーが戦争の惨禍を悼んで書いた悲しい旋律 ― 真の病名をまだ知らずにいた ― デュ・プレは作品に漂う悲しみを十全に表現していて胸に迫る。
ちょうど病が発症しはじめたころの録音で、真の病名をまだ知らずにいた彼女の豪快でスケールの大きな演奏が堪能できる。難病に苦しみ、バレンボイムと別れた、悲惨なデュ=プレの人生の最期。それを知っているだけにデュプレが、バレンボイムとの新婚の喜びの絶頂期の本盤を聴きながら涙する自分が居ます…私の感じだとデュ・プレは前回の録音よりも深みを増し且つ品位のある演奏家になっています。私達は2種類のチェロ協奏曲の録音を持てたことを喜ぶべきでしょう。バルビローリ盤との比較試聴も一興。1970年のライヴ録音ですが初出は76年。コンサート会場のノイズ ― 咳払い等も少なく優れたものでチェロの音色もしみじみとした良い音。ステレオ録音。
チェロ協奏曲 1970年11月/エニグマ変奏曲 1976年4月録音。1976年初発。

《日本編集盤》
JP CBS/SONY 25AC144
ジャクリーヌ・デュ=プレ/バレンボイム/ロンドン・フィル エルガー チェロ協奏曲/エニグマ変奏曲
チェロ協奏曲 1970年11月/70年のライヴ録音ですが初出は76年。コンサート会場のノイズ ― 咳払い等も少なく優れたものでチェロの音色もしみじみとした良い音。
エニグマ変奏曲 1976年4月録音。1976年初発。ステレオ録音。


ヴィンテージ・レコードのプロダクト、クレジットとノート
演奏者
ジャクリーヌ・デュ・プレ
オーケストラ
- フィラデルフィア管弦楽団
- ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ダニエル・バレンボイム
作曲家
エドワード・エルガー
曲目
- チェロ協奏曲
- エニグマ変奏曲
録音年月
- 1970年11月
- 1976年4月
録音レーベル
CBS/SONY
レコード番号
25AC144
録音種別
STEREO
レーベル世代
CBS/SONY社製
レコード盤枚数
1枚組
Stamper
国内編集為 25AC 国内スタンパー使用盤
製盤年
1977
製盤国
JP(日本)盤
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