Erotical Music Review and My Ecstatic Experience.


激しい情熱や繊細な詩情が散りばめられている★ヴァーシャーリ・タマーシュ クルカ・ヤーノシュ ショパン ピアノ協奏曲2番

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ショパン独特の寂寥感、ピアノでしか表現し得ない儚さ。

 祖国ポーランドを離れる直前に作曲し、告別演奏会で自ら演奏した第1番。それより1年前の作品で、第2楽章が初恋の人への思慕から作曲されたと伝えられる第2番。古典的な形式によりながらも瑞々しいロマンティシズムに溢れ、民俗的なリズムも織り込まれたショパンの若き日の協奏曲には、すでに激しい情熱や繊細な詩情など、ショパン音楽のエッセンスが散りばめられています。

 現在は指揮者として活躍するヴァーシャーリ・タマーシュは、1960年代~70年代にドイツ・グラモフォンに数多くの名演を録音しています。
 ハンガリー出身のヴァーシャーリは繊細優美な表現を得意とし、極めて高い評価を受けているピアニストです。ショパンやロマン派の作品をレパートリーの中心に据え、特にラフマニノフとショパンは、その繊細な表現で高い評価を得ています。
 ショパン独特の寂寥感、ピアノでしか表現し得ない儚さを、芯のある音色でヴァーシャーリは存分に伝えています。これはピアニストとして絶頂期であった1965年の録音。オーケストラの絡みも充分楽しめます。
 透明感の高い音色で奏でられる美しいパッセージが印象に残る名演です。聴いて驚き感動すること間違いありません。

録音:1965年6月、ベルリン

プロダクト・クレジットとノート

演奏者

ヴァーシャーリ・タマーシュ

オーケストラ

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮者

クルカ・ヤーノシュ

作曲家

フレデリック・ショパン

曲目

  1. ピアノ協奏曲第2番
  2. アンダンテ・スピアナートと大ポロネーズ
  3. ノクターン

レーベル

Deutsche Grammophon

レコード番号

SLPEM136 452

録音種別

STEREO

レーベル世代

TULIP MADE IN GERMANY

レコード盤重量

150㌘

Release&Stamper

1964

製盤国

DE(ドイツ)盤

レコードのカバー、レーベル写真