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Erotical Music Review and My Ecstatic Experience.


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古い音楽雑誌の中ではベルリーニ、ベリーニとも紹介されることが頻繁なヴィンチェンツォ・ベッリーニ。往年の音楽愛好家と身体を重ねる機会の多いわたしは日常的には会話や、他の作曲家を話題にしている記事では、ベルリーニとしていることが多い。

名曲名盤縁起

もう一つのロメオとジュリエット
ベッリーニ〜歌劇《カプレーティとモンテッキ》

作曲者ベッリーニはジョアキーノ・ロッシーニ、ガエターノ・ドニゼッティと並ぶ19世紀前半イタリア3大オペラ作曲家の一人。33歳の短い生涯に『夢遊病の女』『清教徒』『ノルマ』など旋律美に満ちた数々の傑作を残しました。

その息の長い流麗なメロディは、深い憂愁と情感を湛えて聴く人の胸を締めつけます。彼の音楽を愛してやまなかったフレデリック・ショパンは、ベッリーニの墓のそばに埋葬されたいと願い、リヒャルト・ワーグナーも『私はベッリーニに特別の偏愛を抱く。なぜなら、彼の音楽は強い真実の感情にあふれ、言葉と深く結びついているからだ』と賞賛を惜しまなかったそうです。

オペラ作曲家としての人生は10年足らずだが、毎年のように世に送り出したオペラの数々は、現在でもオペラ劇場のレパートリーで欠かせない作品が多いことに驚かされる。

  • オペラ『アデルソンとサルヴィーニ』(1825年)
  • オペラ『ビアンカとフェルナンド』(初演1826年ナポリ)
  • オペラ『海賊』(初演1827年ミラノ)
  • オペラ『異国の女』(初演1829年ミラノ)
  • オペラ『ザイーラ』(初演1829年パルマ)
  • オペラ『カプレーティとモンテッキ』(初演1830年ヴェネツィア)
  • オペラ『夢遊病の女』(初演1831年3月ミラノ)
  • オペラ『ノルマ』(初演1831年12月ミラノ)
  • オペラ『テンダのベアトリーチェ』(初演1833年3月ヴェネツィア)
  • オペラ『清教徒』(初演1835年1月パリ)
  • オーボエ協奏曲変ホ長調

イタリアの作曲家、ヴィンチェンツォ・ベリーニのオペラ《カプレーティとモンテッキ》初演 ― 1830年3月11日

オペラ王・ジュゼッペ・ヴェルディの前の世代に、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場を賑わしたヴィンチェンツォ・ベッリーニの歌劇『カプレーティとモンテッキ』(I Capuleti e i Montecchi)が1830年の今日、初演された。

ウィリアム・シェイクスピアで有名な「ロメオとジュリエット」とはストーリー展開は、かなり違います。しかし、ロメオとジュリエット物語は元来イタリアの古い伝承であり、「村のロメオとジュリエット」の題名でも知られる物語を題材としています。ベッリーニのロメオとジュリエットである歌劇《カプレーティとモンテッキ》。このオペラの台本作者フェリーチェ・ロマーニが用いたのはジェロラモ・デッラ・コルテの「ヴェローナ物語」であり、そこに様々な古い説話を加えたものです。

13世紀のヴェローナを舞台に、宿命の闘争を繰り返すカプレーティ(キャピュレット)家とモンテッキ(モンタギュー)家が描かれますが、モンテッキ家の嫡男ロメオは、舞踏会に紛れ込んでジュリエッタ(ジュリエット)を見初めるのではなく、ヴェローナ領主の使者として、和平の提案のためにカプレーティ家を訪れ、和解の証として、同家の娘ジュリエッタとの結婚を申し込むのです。

また、眠り薬を手渡すロレンツォは僧侶ではなく医者であり、ロメオも毒杯をあおいだ後、目覚めたジュリエッタに事情を話してからジュリエッタの腕の中で息を引き取るという、シェイクスピアとは設定もストーリーも違うものになっています。

どこにでもある、ご当地オペラというところで楽しむのが良いでしょう。

フェニーチェ劇場の男性歌手陣に若干の力量不足が気がかりに感じていたベッリーニはこのオペラの作曲にあたり、男性の登場人物であるロメオ役を、フェニーチェ劇場所属のメゾソプラノ歌手ジュディッタ・グリージに、ジュリエッタにマリア・カラドーリ=アラン、テバルドにロレンツォ・ボンフィーリ、ロレンツォにラニエーリ・ポッキーニ・カヴァリエーリを配して実現した。このロレンツォのパートを担当したカヴァリエーリはテノール歌手だが、バス歌手の声域で作曲にかかっている。第1幕を作曲途中でテノールの声域に変更しているが、聴衆の思惑をはぐらかしたユニークな演出アイデアとも思える。
初演はベッリーニ自身が「これ以上の優れた歌、演技は想像できない」と褒めたたえたほどの出来であったといい、その後の11日間に8回の上演が行われた。

背景写真はカターニア市のベッリーニ劇場

Audio recording of I CAPULETI E I MONTECCHI Presented in concert during March 2010 at the Gaiety Theatre Dublin as part of Opera Ireland’s Spring Season

19世紀の最も重要なオペラ作曲家の一人。

ヴィンチェンツォ・ベッリーニ、略歴

1819年

貴族の後援者を得てナポリの王立音楽院に入学。

1825年

音楽院内で公演されたオペラの処女作『アデルソンとサルヴィーニ』が認められる。その後、オペラ『ビアンカとジェルナンド』、『海賊』の相次ぎ成功。

1831年

オペラ『夢遊病の女』を発表。大好評を博すが、自身では管弦楽法の未熟さを認識しており、改めて学習したと言われている。

1835年

病を得て9月23日短い生涯を閉じた(慢性の腸疾患という)。パリのペール・ラシェーズ墓地に埋葬されたが、その後遺体はカターニアに再埋葬された。

ベッリーニの肖像がデザインされていたイタリア紙幣(1985〜1996)。
『清らかな女神』~『ああ、あの愛がもどれば』(ノルマ) - 劇中の白眉。声楽的にも極めて難しく、歌い手の力量により左右される。マリア・カラスも「全てのアリアの中で最も難しい」と語った。
ベッリーニのファーストチョイスにはマリア・カラスが歌うアリア「清らかな女神」が絶品な「ノルマ」を。

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