おへそをとっちゃった、女ですが。よろしかったら抱いてください。

レコードの潤滑剤と言えばワックスが基本ですが、これは新しい時に一度使えば充分。しかしまぁ、スプレーを何度も使ってダメになっているレコードも少なくない。表面は綺麗でも、溝の奥でカビの様に固まってしまっています。そうしたレコードを再生すると溝の奥のゴミをレコード針が掻き出します。それだけではなくて、レコード溝の壁を削っていくので、もうそのレコードは遺骸と化すばかりなのです。

LP(CD)の『ひとりごと』で聴くことが出来ます。去年(2011年)にBlu-rayスペックCDで再発売されて、とても良いサウンドに甦りました。ソロ・セカンド・アルバムで、サイモン&ガーファンクルでは出来ない・・・と言うか、S&Gの人気はふたり共にグループの音楽に邁進していて自分を表現することに溜まりに溜まった鬱屈があったようですね。アート・ガーファンクルが映画の仕事に時間を割く様になった時にポール・サイモンはソロ・アルバムを録音・・・本当にやりたかった音楽を創造できた喜びに満ち溢れています。全米2位、全英4位を記録。『僕のコダクロール』、『母と子の絆』、『僕とフリオと校庭で』、『アメリカの歌』などアルバム丸ごと、1973年の想い出が詰まっている様な傑作です。